RYZEN発売日に入手できたMicro-ATXなAM4マザーボード、ASUS PRIME B350M-Aのレビューです。
パッケージ
外箱はPRIME共通パッケージのもの。マザーボードぴったりのサイズのコンパクトな箱です。
マザーボード外見
パっと見の印象はVRMヒートシンクなしの廉価版マザーボードといったところ。B350なので過度なオーバークロックは想定していないのでしょう。
VRMは4+2フェーズ。ヒートシンク固定用の穴は開いているので、B350-PLUSのものを入手できれば取り付けられそうです。
M.2スロット周り
M.2の取り付け位置はPCI-Ex16スロットの上。GPUの排熱や物理的な接触を気にする心配はありませんが、かわりにCPUの排熱が影響するかも?
M.2の基板はマザーボードから5mm程度浮いた状態で固定されます。M6eの様に裏面実装しているSSDの排熱対策でしょうか。大分高さがあるのでSilverStone TP01-M2は利用できなさそうです。
Wraith Spire取り付け時のM.2周りのクリアランスはこんな感じ。CPUクーラーの温かい風が当たりそう。
NH-U12S(サイドフロー)の場合は風は当たりそうにありません。効率よく冷やすには専用にエアフローを考える必要がありそうです。
PCI-Eスロット周り
PCI-Ex1スロットが2つありますが、PCI-Ex16にGPUを挿すと使えるのは実質1スロットのみなのが残念なところ。
110mm M.2対応を80mmに縮小して空いたスペースにPCI-Ex1を追加、一番下のPCI-Ex1をPCI-Ex4に対応となっていれば理想でした。
SATAポート周り
SATAポートは4+2ポート構成となっています。SATA5とSATA6はM.2(SATA)と排他使用となっているのでCPU直のSATAポートと思われます。
ケースにセットしたところ
UEFI周りについて(v0502)
B350はOC可能なチップセットですが、B350M-AのOC機能はおまけレベルです。具体的にはBCLKを微調整できない、VID設定がAutoとオフセット設定しか選べないところが使いづらいところ。OCしたければX370マザーボードを買えということなのでしょう。
今時のマザーボードなら常識かもしれませんが、UEFI上からストレージのSMART値を確認できます。
メモリの対応プロファイルも確認できます。XMP2.0もばっちり読めますよ!
なおピンヘッダでシリアルポートも1ポートついてます。RYZENに必要なのか疑問ですが。
ゲーミング仕様でもないのにライティング用のLEDが組み込まれています。不要な機能なのでDisabledしときましょう。
USB周り(v0502)
不満点としては2点あります。
1つはUSB2.0がバックパネルにないこと。M/B上にピンヘッダは存在しているのでバックパネルにも付けようと思えばできたはず。マウス/キーボード専用に2ポート欲しいところでした。
2つめの不満は、3/21の現時点でUSBが結構不安定です。マウスカーソルが飛んで操作に支障が出るくらいなので結構深刻です。原因がRYZEN/チップセット/BIOSのどこにあるかわかりませんが、早急な対処を望みます。
※2017/3/24追記
KB4015438適用後USBマウスのカーソル飛びが止まりました。RYZEN/B350に関係ないWindows10のバグだったのかもしれません。
総評
最近のトレンドは押えているので、USBの不安定さえ解決してくれれば定格利用するには十分なマザーボードです。
遊べる要素はほとんどありませんが、そもそも1万円前後のマザーボードに求めるのが筋違いなところ。ということでX370搭載高性能MicroATXマザーボードを出してください!
※2017/4/1追記
VRMヒートシンクを取り付けてみました。
※2017/6/7追記
H270-PLUSのVRMヒートシンクに交換してみました
※2017/6/21追記
H270-PLUSのヒートシンクを取り付けた写真を撮ってみました。差し詰めPRIME B350M-PLUSといったところでしょうか。