7年目のCRYORIG R1 Universalから異音が出てきました。詳しく調べてみると薄型ファンから発生していることが判明、ファン交換で対応します。
CRYORIG R1 Universal 異音は6年間の蓄積ダメージ?
異音といっても常時出るものではなく、CPU全開運転が終わりファンの最大回転数から下がった時にジジジジと聞こえる時があります。
最初はマザボのVRM周辺のコイル鳴きかなと思っていたのですが、R1の薄型ファンから発生していることが判明。おそらく極微妙の軸ブレです。前面にあるので作業時に指が接触したり、薄型な分モーターのベアリング間隔が短くて物理ストレスが蓄積したのだと思っています。
厚型ファン CRYORIG XF140 に交換
単に修理するだけであれば同型・薄型のXT140に交換するだけなのですが、それでは面白くありません。マザボのATX化でスペースに余裕ができたので、ここは冷却性能アップを見込んで厚型のXF140に交換します。
利用するのはXF140のみ。銀色の袋はサポート登録用のカードとのこと。他にも共振防止ゴムアダプタ8つx3色などが入っています。
左側が取り外したXT140、右側がXF140。スペック的には回転数はともに1300rpm、XF140の方が風量が1割強く、1割騒音値が低いようです。
厚さ比較。XT140はThin、XF140はFlowなのかな?
なお厚さが異なるのでワイヤークリップを交換します。CRYORIG R1 Universalの「03」に入っている腕の長いものを利用します。
いきなり完成形。ぱっと見は白いCRYORIG R1 Ultimate。
ここではCRYORIG R1 Universal+と呼ぶことにします。
ヒートスプレッダ付メモリとのクリアランスはアウト。一番左のB1に完全に被り、B2の上部に僅かに触れています。ファンを上にずらせば問題ないレベルですが、最近ショップでR1を見ないのはこのスペースの無さが原因かな。
そしてマザーボードに装着。Universalよりもシンメトリック的なバランスの良さが出ました。
交換の効果 アイドル時に静かになりました
交換前にCineBenchR23 10minutes(Test Throttling)でスコアと最高温度を取得し交換後と比較しました。前提条件としてPBOをノーマルからPPT250/TDC250/EDC250に変更、サーマルグリスは付属のCP7です。
まずはノーマル状態。8月にB550-Fに換装してから触っていないので約2か月たっています。この時はマスキングテープを使ってサーマルグリスを薄く延ばしてから取り付けていました。温度は90度に届かないくらい。平均クロック数は4025MHz。
交換後の最大温度は91.4度で交換前より上がっています。そのせいか平均クロックは4000MHz。スコアはなぜか上がっていますが誤差のレベル。
グリスはセンターUNK方式だったのでCPU-クーラー間の限界域の熱移動が悪くなっているのかもしれません。ですが大きな違いはないので空冷による冷却はできていると思われます。
冷却性能の向上は特に感じられず。
Universalノーマルの性能でTDP 240W+となっているのでRyzen9 3950X+PBOの範囲内ではしっかり冷却できているだけな気がします。
騒音的には効果あり。
ただし交換しただけでは風量が変わった影響で低周波の共振や風切り音が発生しているので、マザーボードのBIOSでキャリブレーションが必要です。
騒音値の計測はしていないので感想レベルですが、全開時は風切り音が目立たなくなり、アイドル時は一層静かになりました。何より軸ブレ音が聞こえなくなったので心配ごとが減りました。