低予算で作成したスピーカー用グランド拡張アクセサリ(仮想アース)の見た目を改良します。
3,000円以内で作れるスピーカー用仮想アースの記事はこちら
改良コンセプト:外観も良くする
試作スピーカー用仮想アースはコスト重視のため凡そオーディオ用とは思えない素材を利用してることもあり見ためがよくありません。そもそもの根本的な問題として、スピーカーの上に小箱を置いているのがダメなんじゃないかと思います。

なので今回は以下の観点で試作品を改良することにします。
・オーディオ用として変ではない素材を使う
・外観のやっつけ感をなくす
・中途半端だった部品選定を見直す
・できる範囲で最適化を行う
そこで思いついたのがJBL4312M背面についている壁・天井掛けマウントブラケットを取り付けるためのネジ穴。これを利用して仮想アースを背負えば視聴位置から隠せるはずです。

改良1:桐製ケースに交換
元々ダイソーのはがきケースを使っていたので同程度のサイズ感で木製の箱を探していたところ、増田桐箱店の桐箱(葉書サイズ)が見つかりました。
作りのよい桐箱なのに穴をあけて本来とは別の利用をするのは気が引けますが・・・覚悟を決めて加工します。

スピーカー側のネジ穴(M6深さ20mm)に合わせて固定用ネジを準備します。今回は柔らかい桐を広い面で押さえるためにユニバーサルステーをワッシャー替わりに使っています。

ネジ穴の間隔やスピーカーのエンクロージャ/ターミナルと干渉しないように位置を調整し、固定用の穴を2つ、ケーブル接続用ビス穴を1つドリルで穴を開けます。

スピーカー背面に仮固定してみたところ。超低頭ネジを使っているので出っ張りは最低限です。

改良2:上下2枚の銅板でスチールウールを挟み込む
試作時は省略したのですが、内面の上下に銅板を敷けばグランドの表面積をかなり稼げる気がするんですよ。折角の自己満足タイムなのですから気になっていることは全部試してみます。

箱の内寸に合わせて銅板をカットします。0.3mm厚でもカッターナイフ一本で切り取ることはできましたが金切バサミの使用をお勧めします。この厚さでも結構硬かったので加工性を考慮すると0.2mmで良かったかも。

固定ステーとグランド(銅板)は接触しても問題ないはずですが、念のためゴムシートで絶縁します。ホームセンターの100mm x 100mm x 1m厚のゴムシートなら何でも良いと思いますが、ズレ防止を期待してエラストマーシートにしてみました。

ゴムシートの上からカットした銅板を張り付けるのですが、切り取ったサイズが微妙に合わずむりやり押し込んだので凸凹になってしまいました。恥ずかしい・・・

改良3:スチールウールは試作品から移植+増量
内部のスチールウールは銅線のケージごとまるまる桐箱に移植。真鍮ネジに銅線をかませて通電できるようにしておきます。

そして試作品のプラケースより桐箱の容量の方が高さ10mm分大きいので、スチールウールを2個増やしてみました。

蓋(こちらも裏側に銅板貼り込み済)をはめて完成。

改良4:ケーブルを短くし、先端にバナナプラグを装着
設置場所をスピーカー上から背面に変えたのでアース用ケーブルを大幅にカットする必要があります。
また前回は先端が裸線のままでスピーカーとの接続に若干の不安があったため今回はバナナプラグを使います。アース用として黒色を2個用意、共立プロダクツのWTN-06-1005G-BK2Pが適している & 入手性がよさそうです。

ケーブルの長さは15cm程度にしましたが曲げRがきつそう。真ん中に穴を開けるのは失敗でした

改良版スピーカーグランド拡張アクセサリ L側完成
何はともあれL側の改良版スピーカーグランド拡張アクセサリが完成です。

この通りスピーカーの背面にしっかり隠れます。完成重量も340g程度と軽いので重心が後ろに・・・といったこともありません。

改良版スピーカーグランド拡張アクセサリ R側も作成
L側で図面引きが終わっているのでR側はサクッと進めます。
まずはL側からの改良点としてアース用ケーブル接続用のネジ穴は真ん中から右側にオフセットしました。それとネジ長15mmだと長さが少し足りないことが判明。
写真のように20mmのステンレスネジを締めてみたところ丁度良かったので真鍮ボルトM6x20mmを探さないと・・・

R側のケーブルを接続したところ。今度はいい感じです。

写真が前後しますがネジ長15mmでケーブルを締めるとこんな感じ。ストレスがかからないところなのでとりあえずヨシ!としますが早めになんとかしないと!

スピーカースタンドに設置してみたところこちらも問題なし。箱の高さ(設置後は奥行き)が思ったよりありましたが超小型スピーカーでもない限り邪魔になるレベルではないと思います。

改良完了! 結果は・・・?
ということで外見は元に戻りました。
音に関しては・・・試作品から変化なし。”試作品の段階で十分なグランド容量だった“ということでしょう。今回素材などもこだわって5,500円程度かかっていますが、プラケースのままで背面に固定し銅板をやめれば追加費用は1,000~1,500円程度で済んだかもしれませんね。

まぁDIYは自分で試して確かめることに意味があると思っているので、これも十分な結果です。
費用補足
今回使用した部品と費用はこちら
| 用途 | 商品名 | 個数 | 価格 |
|---|---|---|---|
| 木製ケース | 増田桐箱店 桐箱 はがきサイズ | x2 | 1,650円 |
| グランド容量拡張 | 銅板 300mm x 200mm x 0.3mm | x1 | 1,650円 |
| グランド容量拡張 | ダイソー スチールウール | x1 | 110円 |
| 固定用ステー | TRUSCO ジョイント金具24型フラット TK24-F2C | x2 | 650円 |
| 固定用ネジ | 超極低頭小ねじ ステンレス EO-783 M6x20 3本入 | x2 | 650円 |
| ステー絶縁 | エラストマーシート 100mm x 100mm x 1mm | x1 | 110円 |
| ケーブル端子 | 共立プロダクツ φ4mmネジ止め式バナナプラグ金メッキ黒 2個入 | x1 | 650円 |
| 合計 | 5,470円 | ||
最初から改良品で作成する場合の費用
| 用途 | 商品名 | 個数 | 価格 |
|---|---|---|---|
| 木製ケース | 増田桐箱店 桐箱 はがきサイズ | x2 | 1,650円 |
| グランド | 銅板 300mm x 200mm x 0.3mm | x1 | 1,650円 |
| グランド | ダイソー スチールウール | x3 | 330円 |
| グランド | 銅針金 0.55mm x 7mm | x1 | 300円 |
| 本体用端子 | 八幡ネジ 真中ボルト M6 x 15mm | x1 | 300円 |
| 固定用ステー | TRUSCO ジョイント金具24型フラット TK24-F2C | x2 | 650円 |
| 固定用ネジ | 超極低頭小ねじ ステンレス EO-783 M6x20 3本入 | x2 | 650円 |
| ステー絶縁 | エラストマーシート 100mm x 100mm x 1mm | x1 | 110円 |
| アース用ケーブル | 1m 1000円程度のケーブル | x1 | 1,000円 |
| ケーブル端子 | ヤフオク 圧着端子 5.5Y-6 | x1 | 1,150円 |
| ケーブル端子 | 共立プロダクツ φ4mmネジ止め式バナナプラグ金メッキ黒 2個入 | x1 | 650円 |
| 合計 | 8,450円 | ||