アイシル デジタルオーディオ分離器 HDMI-AEX

ハイレゾ音源を試すため、HDMIから音声データを同軸ケーブルに出力可能なデジタルオーディオ分離器「HDMI-AEX」を試してみました。hdmi-aex_01

ハードウェア確認

HDMI-AEXの中身。一番大きなチップはEP91A1K。HDMI Repeaterとなっています。
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フロントにHDMI入力側を、リアにHDMI出力側と同軸/光学ケーブルを接続するようになっていて、折角コンパクトな本体なのにケーブル用のスペースが前後に必要なので意外と場所を取ります。重量が131.6gと軽いので固いケーブルを利用すると本体が浮いたりケーブルに負けたりします。

本体には電源スイッチが無く、ACアダプタを接続すると常時Powerランプが赤点灯しています。これが結構まぶしく、安っぽく光るんですよね。
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Powerランプは入力側のHDMI機器とリンクするとと紫点灯に変わります。
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ちょっとした出来心でHDMI端子と同軸端子、電源端子を耐水ペーパー#400で覆ってみました。本体内部の電磁波対策になればいいな。
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実際の挙動について

ハードウェア的なことよりも、実際に利用した感想の方が重要だと思いますのでなるべく詳しく書こうと思います。

HDMI-AEXはHDMIから「デジタルオーディオを分離」する機器ですが、同軸ケーブルや光ケーブルに音声を分離しても出力側のHDMIケーブルからも音声は出力されます。BDプレイヤーとテレビの間に本器を接続し、同軸ケーブルでデジタルアンプに音声を出力する場合、テレビとアンプの両方から音が出ます。良い音でBDを視たい場合はテレビ側でミュートや音声出力設定を変更する必要がありますが、BDプレイヤーに直接同軸ケーブルを接続した場合と挙動は変わらないので大してデメリットではありません。

ハイレゾ出力可能か?

BDP-S6200はハイレゾ再生が可能、RDA-520も24bit/192kHzに対応しているので、HDMI-AEXを使えばハイレゾ音源を楽しめるはず。ということでオルフェンズの涙のハイレゾ版を購入してみました。デジタル規格としては24bit/96.0kHzのFLACファイルです。
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結論から言うとRDA-520の4312Mから音は鳴りました。RDA-520にサンプリング周波数を確認する方法はありませんが、HDMIケーブルから同時に出力された液晶テレビからは音が出なかったので同軸ケーブルからハイレゾ出力できていると思います。
CD版との音質比較は・・・残念ながらマンションで出せる音量では違いがわかりませんでした。機器の問題なのか自分の耳の問題なのか、と考えるとたぶん耳が鈍感なのでしょう。