Office2013のサポート終了を機にMicrosoft 365 Personalに移行しました。が、使わないアプリが山ほど入って気持ち悪いのでOffice展開ツール(ODT)を使って必要アプリだけをインストールするようにカスタマイズします。
Office展開ツールのダウンロードと展開
Office Deployment Toolからofficedeploymenttool.exeをダウンロードし実行(展開)します。
Office Deployment Tool
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49117
展開先はどこでもよいのですが、デスクトップをそのまま選択すると直でファイル5個が展開されてしまうためフォルダを作って指定すると良いでしょう。
展開されたファイルのうち、「configuration-Office365-x64.xml」をベースにカスタマイズを行います。
インストールしたくないアプリを指定
configuration-Office365-x64.xmlをテキストエディタで開き、<Add OfficeClientEdition=”64″ Channel=”Current>の部分にインストールしたくないアプリ名をExcludeAppで指定します。
例えばExcel/Word/PowerPointだけあればよいという場合は以下のように記述します。またデフォルトでは導入言語が英語(en-us)になっているので日本語(ja-jp)に変更しておきます。
configuration-Office365-x64.xml
<Add OfficeClientEdition="64" Channel="Current">
<Product ID="O365ProPlusRetail">
<Language ID="ja-jp" />
<ExcludeApp ID="Access"/>
<ExcludeApp ID="Groove"/> <!-- Onedrive for Business -->
<ExcludeApp ID="Lync"/> <!-- Skype for Business -->
<ExcludeApp ID="OneDrive"/>
<ExcludeApp ID="OneNote"/>
<ExcludeApp ID="Outlook"/>
<ExcludeApp ID="Publisher"/>
</Product>
</Add>
またsetup.exeと修正したxmlファイルを同時に指定するBatファイルを作成して同じフォルダに保存します。
configuration-Office365-x64.batを実行するとインストール画面が表示され
cd /d %~dp0
setup.exe /configure configuration-Office365-x64.xml
修正したconfiguration-Office365-x64.xmlを使ってOfficeを導入
configuration-Office365-x64.batを実行するとインストールが始まります。
必要なOfficeだけインストールできました
普通にインストールするとスタートの一番上に現れる「Access」がありません。Accessを勉強する良い機会ではあると思いますが、プライベート用PCには要らないですからね。
なお「アプリと機能」には「Microsoft365 Apps for enterprize – ja-jp」として登録されています。
またTeamsインストーラはこの方法でも導入されてしまうとのこと。諦めてアンインストールボタンを押してください。
容量削減は・・・あまり期待できません
導入アプリを半分以上削減できたのでフォルダサイズもがっつり削減できたかな?と期待していたのですが、削減できたのは300MB程度でした。
以上、Microsoft 365 Personalのカスタムインストールでした
Office2003頃のイメージで「Officeインストール→ツール導入→英語ソフトでカスタマイズ→インストールファイルのリビルド」 なのかなぁと身構えていたのですが拍子抜けなくらい簡単にカスタマイズできました。
またやろうと思えばxmlにプロダクトキーを組み込むこともできるはずです。
余談ですが高DPIに最適化したのか最早フルHD(1920×1080)では画面が狭く感じます。Excel2013は43行目まで表示されていたのがたった30行までですからね。無駄なスペースは止めて欲しいなぁ。