B350M-AにBIOS 0509が来ました。1か月ぶりのアップデート、パフォーマンス改善などもあるみたいなので早速試してみました。
0509の追加機能
特定ベンチへの最適化機能が付きました。Auto / CineBenchR15 / Aida/GeekBench / CineBenchR11.5に最適化されたモードを搭載しています。
8C16Tを8C8Tに変更するSMTオフ機能も付きました。ベンチでしか使わないと思いますが。
性能改善について
上の画像を見るとわかりますがMicrocode:08001105となっているのでBIOSアップデート前と変わりません。このBIOSにはFMA3やDDR4の速度改善パッチは含まれていないようです。
またQVLにも入っているQ4U2666BME-8Gが2400で安定動作しない問題がでてるのですが改善しませんでした。
Perfomance Biasを試す
Perfomance Biasにどれくらい効果があるのかCinebenchR15で試してみます。
RYZEN7:3.7GHz / Bias:Auto / CBR15:1615cb
デフォルト設定のAutoでまずは取得。これが基準です。
RYZEN7:3.7GHz / Bias:None / CBR15:1615cb
Bias:Noneで取得しましたがAutoと変化なし。
RYZEN7:3.7GHz / Bias:CB15 / CBR15:1663cb
Bias:CB15にすることで約50cbスコアが上がっています。3.8~3.9GHzにオーバークロックした時と同程度のスコアが出ました。
RYZEN7:3.7GHz / Bias:Aida/GeekBench / CBR15:1670cb
Bias:Aida/GeekBenchでさらにスコアが上がります。専用チューニングされているはずのBias:CB15より高いスコアなのが不思議なところ。
RYZEN7:4.0GHz(VID1.45V) / Bias:CB15 / CBR15:1791cb
Bias:CB15に戻し4.0GHz(VID1.45V)でCineBenchR15を試したところ、ついに4GHzでベンチが通るようになりました。スコアはかるーく100アップの1791cb。限界オーバークロック時の安定性が向上しているように感じます。
BIOS 0509所感
Perfomance Biasはベンチを取ることだけが目的なら効果は抜群です。ですが具体的にどんな処理をしているかがまったく見えないので、かえってベンチマークスコアの信ぴょう性が揺らぐだけの気が・・・。
ベンチマークだけでなく特定アプリ用のBias設定が欲しいところです。それまではBias:Noneで良いと思います。