PowerColor製 RADEON RX 460「AXRX 460 2GBD5-DH/OC」を購入しました。
AXRX 460 2GBD5-DH/OCについて
ツクモ新橋店で12,980円+消費税の14,018円(ポイント11%付与)で購入しました。
選定ポイントは在庫品 & 最安 & 補助電源不要の3点。同じ価格で玄人志向のモノも売っていましたが、中身が一緒ならオリジナルを、ということでPowerColor製に決めました。
9cmファンシングル構成のセミファンレス仕様。
低負荷の時は低回転で回ってくれる方が好きなのですが、安さ優先で選んでいるので妥協です。なお高負荷時はうるさくはないものの、それなりに気になる音量の風切り音が聞こえます。。
カバーの隙間からヒートシンクが見えます。コスパ優先なのでヒートパイプなし。
背面です。バックパネルはありません、というかこのグレードでは必要ありません。
PCI-Eのピンを見るとピン自体はx16になっていますが、結線しているのはPCI-E x8まで。A10-6800KはPCI-Express3.0には対応していないのでPCI-Express2.0 x8で動作することになるはずです。
GPU-Z / CPU-Z
早速PCに取り付けてAMDから購入時の最新ドライバ「Crimson Edition 16.8.2 Hotfix」をDLしインストールしました。GPU-Zの結果がこちら。
CPU-ZでPCI-Eの動作速度を確認すると当たり前ですがPCI-Express2.0 x8で動作しています。ここがボトルネックになっていなければいいのですが。
各種ベンチを取得
A10-6800KとPCI-Expressがボトルネックネックとなっていないことを祈ります。
ベンチ対象はA10-6800K(4.6G)をベースに、大手ニュースサイトと比較できるようにパラメータを変更して取得します。
PCMARK8
PCMARK8のスコアが上がっているのは意外でした。GCN用JPEGデコーダーによる画像処理高速化の効果でしょうか。
PCMARK8 | A10-6800K (4.6GHz) |
RX460 |
---|---|---|
HOME ACCELERATED 3.0 | 3192 | 3955 |
HOME CONVENTIONAL 3.0 | 2869 | 3154 |
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク
RX460追加によりDirectX11でも1920×1080(標準品質・高品質)が常用可能なレベルになりました。最高品質ではややきつめですが、AMD的にはRX 470の出番なのでグレードの住み分けはできています。
A10-6800K (4.6GHz) |
RX 460 | |
---|---|---|
1280×720/DX9/高品質(ノートPC) | 4127 | – |
1280×720/DX11/高品質(ノートPC) | 2869 | – |
1920×1080/DX11/標準品質(デスクトップPC) | 2372 | 9955 |
1920×1080/DX11/高品質(デスクトップPC) | – | 5485 |
1920×1080/DX9/最高品質 | 1669 | 6730 |
1920×1080/DX11/最高品質 | 1095 | 4742 |
PSO2 キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4
1920×1080の簡易設定6で快適に遊べるレベルのはず。簡易設定5なら確実です。
PSO2 EPISODE4 | A10-6800K (4.6GHz) |
RX 460 |
---|---|---|
720p/簡易設定3(デフォルト) | 7432 | 31115 |
1080p/簡易設定6(PS4相当) | 590 | 7295 |
3DMARK
インプレスのレビューと比較できるように一通り取ってみました。
あちらはCore i7-6700K、こちらはA10-6800Kと圧倒的な差がありますがGraphics scoreの差はほとんどありません。Physics scoreが低い分トータルスコアは引き離されていますが、RX 460の性能ならA10-6800K/PCI-E2.0はボトルネックになっていないようです。
3DMark | A10-6800K (4.6GHz) |
RX460 |
---|---|---|
Fire Srike | 1146 | 4584 |
Fire Srike Graphics score | – | 5465 |
Fire Srike Physics score | – | 5103 |
Fire Srike Combined score | – | 1942 |
Sky Diver | 3951 | 12900 |
Sky Diver Graphics score | – | 18271 |
Sky Diver Physics score | – | 5314 |
Sky Diver Combined score | – | 12138 |
Cloud Gate | 6674 | 11231 |
Cloud Gate Graphics score | – | 35617 |
Cloud Gate Physics score | – | 3307 |
Ice Storm Extreme | 55776 | 79562 |
Ice Storm Extreme Graphics score | – | 116324 |
Ice Storm Extreme Physics score | – | 37777 |
Ice Storm Unlimited | 74865 | 89170 |
Ice Storm Unlimited Graphics score | – | 138643 |
Ice Storm Unlimited Physics score | – | 39650 |
CINEBENCH R15
OpenGLが大幅に上がりました。HD7850を所有していたころ計測した88.38fpsに迫る値です。
CINEBENCH R15 | A10-6800K (4.6GHz) |
RX460 |
---|---|---|
OpenGL | 44.98fps | 87.50fps |
CPU | 353cb | 353cb |
CPU(Single Core) | 106cb | 106cb |
MP Ratio | 3.32 x | 3.32 x |
4K動画再生時のCPU負荷
Polaris11からデコーダが4Kに対応したことで4K動画のCPU使用率がRichland:55% → Polaris11:5%程度と大幅に低下しています。
Fluid Motionにも対応しているのでMPC + Bluesky Frame Rate Converterの組み合わせで60fpsのヌルヌル動画になることも確認済です。
RADEON RX460 総評
AMDはRX460はRX470の半分と解説していますが、スペックを眺めるとR7 260XをPolarisコアで再設計し75Wの消費電力枠に収めた製品だということが見えてきます。
RX460と似た75W補助電源無しのR7 360Eと比較すると、実売価格はRX460の方がやや高いものの、最新GCNコアなこと、3D性能が良い事、今後発売するメーカが増え、チップの製造がこなれればロープロファイル版やファンレス版が出る可能性もありいろいろ楽しめそうな予感のするGPUです。
絶対性能を求めるのではなく、低予算で一定のGPU強化をするには良い選択肢だと思います。