SanMax SMD4-U32G48M-26V-DのOC性能

SanMaxのMicron製ネイティブ2666メモリをRYZENでどこまでOCできるか試してみました。

メモリについての記事はこちらを参照
SanMax SMD4-U32G48M-26V-D を購入
AMD Fan Dayで秋葉原に行ったついでにarkでメモリを買ってきました。
メモリOCの要 ProcODTとRTT

以前からメモリOCにはProcODTの値が重要というのは知っていたのですが、RTT値の意味、最適値が不明なため手付かずでした。しかしRyzen DRAM Calculatorのお陰で目安がわかり、ワンランク上のOCが可能になります。
実際、B350M-AのRTT/Autoでは2933が限界でしたが、RTTを最適化することで3066で動作可能になりました。この差は大きいです。

DDR4 2666と3066のCL値

2666と3066のCL設定は以下の通り。レイテンシが緩んでいるように見えますが、2666CL14=14/1330.2=10.52ns、3066CL16=16/1529.7=10.46nsと僅かに詰められました。

DDR4 2666と3066のメモリ速度比較

32GBのうち12GBをRADEON RAMDisk STANDARDでRamdisk化しATTOで計測します。
クロック差がそのまま速度に影響し、全域で約15%の速度が上昇していることがわかります。

MaxxMEMの値は誤差程度。一部下がっているものもあります。

AIDA64の比較。こちらも約15%の向上です。

AIDA64 2666 3066
memory read 40882MB/s 47226MB/s
memory write 39802MB/s 46877MB/s
memory copy 39816MB/s 45724MB/s
latency 82.4ns 77.4ns

スレッド数ごとにアクセス速度を測定できるram_speedを試してみます。
githubのはソースコードですが作者のブログからWindows用の実行ファイルを入手することができるので、利用させてもらいます。

■rigayaの日記兼メモ帳 Ryzen7 1700のメモリ速度 (修正・追記)
http://rigaya34589.blog135.fc2.com/blog-entry-914.html

メモリ帯域(read)の比較。列の1~8は利用するスレッド数で3/5/6/7は省略。RYZENはL3キャッシュを搭載しているので、32MB~128MBがメモリの帯域です。2666→3066の上昇分、リニアにメモリ速度も上昇していることがわかります。

2666 3066
read 1 2 4 8 read 1 2 4 8
2 KB 110.4 220.8 441.7 883.4 2 KB 110.4 220.8 441.7 883.4
4 KB 110.8 220.8 441.7 883.4 4 KB 110.8 220.8 441.7 883.4
8 KB 106.3 221.6 441.7 782.0 8 KB 101.1 221.6 441.7 883.4
16 KB 108.5 212.5 443.3 883.4 16 KB 108.5 212.5 443.3 870.8
32 KB 104.3 217.0 425.1 886.5 32 KB 104.3 217.0 425.1 886.5
64 KB 86.5 210.3 434.0 848.0 64 KB 85.0 208.5 434.0 839.8
128 KB 86.9 170.1 420.6 868.1 128 KB 86.9 170.1 417.1 868.1
256 KB 86.8 173.7 340.2 843.0 256 KB 86.8 173.7 340.2 835.9
512 KB 83.4 173.6 347.4 681.8 512 KB 85.4 173.6 347.4 680.4
1MB 69.8 168.8 345.3 693.2 1MB 69.8 145.4 345.3 694.9
2MB 69.8 124.7 305.6 692.6 2MB 69.8 130.2 308.0 692.6
4MB 69.8 139.5 191.4 632.6 4MB 69.8 122.1 189.0 600.6
8MB 32.7 84.5 186.1 389.3 8MB 33.1 86.8 189.5 378.0
16MB 21.9 34.7 33.6 377.8 16MB 23.0 38.4 39.1 372.3
32MB 21.9 35.1 33.7 36.5 32MB 23.0 37.5 39.0 42.8
64MB 21.9 34.7 33.7 36.3 64MB 23.0 37.6 39.0 42.0
128MB 21.9 34.8 33.7 36.2 128MB 23.0 37.5 39.0 42.0

最後にメモリ帯域(write)の比較。こちらはreadに比べるとだいぶ低めですが、13%程度の速度向上を確認できます。

2666 3066
write 1 2 4 8 write 1 2 4 8
2 KB 55.2 110.4 220.8 441.7 2 KB 55.2 110.4 220.8 441.7
4 KB 55.4 110.4 220.8 441.7 4 KB 55.4 110.4 220.8 441.7
8 KB 55.4 110.8 220.8 441.7 8 KB 55.4 110.0 220.8 441.7
16 KB 55.8 95.5 221.2 441.7 16 KB 55.8 96.8 176.4 441.7
32 KB 55.6 102.3 164.1 442.5 32 KB 55.6 102.1 179.5 356.7
64 KB 53.6 99.7 186.3 344.7 64 KB 54.7 102.5 197.0 338.5
128 KB 53.6 105.0 192.0 373.7 128 KB 53.6 106.1 205.3 380.8
256 KB 54.3 105.9 207.9 396.1 256 KB 54.3 105.9 207.9 375.6
512 KB 54.3 108.5 213.1 415.5 512 KB 54.3 108.5 214.4 415.9
1MB 54.3 107.0 214.1 421.3 1MB 54.3 108.5 217.0 421.3
2MB 54.3 108.5 211.1 429.7 2MB 54.3 105.6 211.1 432.6
4MB 53.5 108.5 191.7 423.8 4MB 53.5 107.0 211.1 422.4
8MB 24.7 75.5 182.8 380.0 8MB 25.3 76.7 186.0 380.0
16MB 12.5 16.8 15.6 354.5 16MB 12.2 17.8 17.6 351.3
32MB 12.5 16.6 15.7 15.7 32MB 12.1 17.5 17.6 17.8
64MB 12.4 16.5 15.7 15.5 64MB 12.2 17.5 17.7 17.6
128MB 12.4 16.3 15.7 15.4 128MB 12.2 17.4 17.6 17.5
DDR4 2666と3066のアプリ比較

CineBenchR15はSingleは変わらずMultiが向上。これはメモリ速度に比例してinfinity fabricの速度も向上したから?

FF14ベンチはメモリ速度がFPSに影響するらしいので試してみたのですが・・・測定誤差程度にしか違いがありません。そもそもRX560では力不足なのかも?

ということで描写負荷を下げてみると僅かにスコアアップしましたがそれでも測定誤差レベルです。GPUのボトルネックが原因なのか、RYZENのメモリ管理が優秀なのか特定できないので、この検証は失敗です。

HandbrakeでフルHDの動画を再エンコードした時のfpsを比較してみました。
x264 Preset:Very Slowだとまったく変わりませんが、x264 Preset:Mediumの場合は6%程度高速化できています。エンコードのパラメータにもよりますがそれなりに効果は期待できそうです。

handbrake 10.3 2666 3066
FullHD→FullHD
x264 Preset:Very Slow
29.7fps 29.7fps
preset Android Tablet
x264 Preset:Medium
146.4fps 155.6fps
SMD4-U32G48M-26V-D総評

メモリの2666→3066化に約4万円の出費と考えると費用対効果は微妙ですが、安心のSanMax製メモリで自己責任とは言えOCもかなりイケる16GBx2枚と考えればむしろ安いかもしれません。それにmini-itx化の準備もできました。中々良い買い物だったと思います。

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