AWD-MCS01は両面タイプのM.2 SSDに利用できるのか?

オリオスペックでAWD-MCS01Bを購入しました。放熱ゴム+HM-21でも実用上の問題はなかったのですが、何点か気になることがあったので試してみます。

用意したもの

今回のメインのAWD-MCS01Bです。ASK取り扱い商品のようですね。マザーボード上の色彩統一のため黒にしてみました。
AWD-MCS01B

付属のサーマルパッドは性能が不明 & 全面を覆うタイプのものではないとのことなので、高性能で丁度良いサイズ & 価格のワイドワーク WW-TP7020を用意しました。
WW-TP7020

AWD-MCS01Bの部品構成です。

パッケージ背面の日本語説明文です。

HM-21に気になっていること

SSDにはAinex HM-21を付属両面テープで固定しています。キャッシュ用メモリチップにHM-21が密着していないので熱を逃がし切れていない状態でした。
また両面テープは高温で接着力が弱まるため、PC稼働中にヒートシンクが落ちる可能性があるのも心配です。

ブラケットのクリアランスを測る

AWD-MCS01BのブラケットにはSSDの基板を受け止めるための爪があります。この爪のおかげで片面型でも両面型でも基板の位置を一定に保てるのですが、裏面に固定されているチップとブラケットの爪が接触してショートしてしまわないか心配なところもあります。
ネット上を調べても欲しい情報がないので自分で確認してみることにします。

まずブラケットの厚さを測ってみると0.41mm・・・大体0.4mmでした。

次にブラケットの外側と爪の内側の長さを測ると0.79mm。約0.8mmです。ということは爪の出っ張り幅は0.4mmですね。

そしてPX-AG256M6eの基板の端とセラミックコンデンサの幅は約0.7mmあることがわかりました。これならブラケットの爪をそのまま使っても接触してショートする心配はなさそうです。

ついてにブラケットと背面メモリチップの隙間を測ると0.5mm以下でした。目論見通り0.5mm厚のサーマルパッドWW-TP7020がピッタリです。

AWD-MCS01BとPX-AG256M6eの合体

ブラケットにサーマルパッドWW-TP7020を乗せます。もちろん保護用のシートは取り外しておきます。

次にSSDを取り付けます。ブラケットにSSDを若干斜めに差し込んだ後スライドさせて位置を決定します。

SSDの上にWW-TP7020を乗せ、黒いヒートシンクを上からパチンと押し込みます。サーマルパッドに粘着性があるのでヒートシンクをスライドさせて固定することはできません。

完成しました。メモリチップが綺麗にヒートシンクの下に収まっているので、熱をしっかり放熱してくれそう。

端子の反対側からヒートシンクの密着具合を確かめます。
うーん、上(表面側)ちょっと浮いてるような・・・。ここは2枚重ねが良いのかも。

端子側を見てみると、こちらは上(表面側)もほどほどに密着しているかも。

マザーボードにセット

最後にAWD-MCS01B付のPX-AG256M6eをマザーボードASUS PRIME B350M-Aに取り付けます。B350M-AはPCI-Ex16との距離が短いのでロックと干渉しないか心配でしたが、問題なく取り付けられました。

結論

ということで、AWD-MCS01は両面タイプのM.2 SSDでも利用できました。ただし金属のブラケットで固定するタイプのヒートシンクなので製品によってはしっかり密着しない可能性があります。SSDとヒートシンクの間に挟むサーマルパッドの厚みで調整する必要がある点に注意が必要です。