意を決してTokina Reflex 300mm F6.3 MF MACROを入手しました。使いこなせるかな?
ミラーレス用ミラーレンズ
MFT使いなら一度は興味を持つこの「Tokina Reflex 300mm F6.3 MF MACRO」。
300mm(35mm換算600mm)でこのサイズ、この価格、そして前玉の真ん中に黒いカバーがついている不思議なレンズ。それがミラーレンズ。
カタログスペック的には、マニュアルフォーカスでレンズ長さ66mm、最大径66mm、重量298g(フードを除く)と、とてもコンパクトなレンズです。
フードを装着すると長さは112mmに伸びますが、精悍さが増したお陰があまり大きくなった気がしません。
フードをつけたところ。これでも300mmをカバーするズームレンズやED 300mm F4.0 IS PROより短いのですから大したもの。
ただしMFなのでフォーカスリングを回すとフードが最大1cmほど前に出ます。
レンズを支えるときにフードに手を添える癖があるので、しっかり支えようとすればするほど合わせたピントがズレてことに撮影してから気づきました。
E-M5IIのサイズだとグリップをつけて丁度良いサイズ。
E-M5II + HLD-8とレンズ + SDカードの組み合わせで重量は894g。12-40より84g軽いだけですが、重心がボディ側にあるので数値以上に軽く感じます。
Reflex 300mmで試し撮りしてみる
作例といえるほどの腕はないので、試し撮りした写真を張ってみます。
まずは17mm f1.8で東京駅の丸の内南口を撮った写真がこちら。目の前には透明なガラスの柵があります。
次に同じ位置でレンズをReflex 300mmに切り替えて反対側の東京駅の模型を撮ってみます。
F6.3と暗めなこともあって、手持ちのマニュアル撮影ではなかなかピントが合わず、これが精いっぱいでした。
等倍で切り出したのがこちら。柵が2枚と模型のケースで合計3枚のガラス(またはアクリル)がありますが、手持ち室内の悪環境でここまで写せるとは思ってもみませんでした。
なお上の17mm f1.8から等倍で切り出した模型の画像サイズはこれです。
室内の手持ち撮影は厳しいことがわかったので、外に出て東京駅の駅舎を撮ってみます。
まずは17mm f1.8から。写真がどうしても右周りで0.3度くらい傾いてしまうのが最近の悩みです。
Reflex 300mmに切り替えて3Fの明かり窓に狙いを定めます。窓の奥の部屋まで写ってる!これで定価4万円だなんて・・・
同じ位置で今度は新丸ビルの天辺を撮影してみます。MFアシスト(拡大)とフォーカスピーキングを駆使してみましたが、まだレンズに慣れていないせいか、ピントがやや甘め。
さらにGRANTOKYOのビルも撮ってみます。今度はしっかりピントがあってるはず。
北ドームの避雷針(?)を。背景がミラーレンズ特融の二重線にボケているのが自分にとっては新鮮な反面、不安定さも感じます。このレンズ、人工物には適してないのかもしれません。
300mmの圧縮効果を狙って皇居に向かう街灯を撮ってみます。どこにピントを合わせるか悩んでいたらそれがそのまま絵に出ていますね。失敗です。
最後にピントをあわせずに車道のクルマを撮影してみました。これがリングボケってやつですね。
レンズフィルタやフォトショでは作り出せない幻想的な風景ですが、これをどう活かせるかが課題です。
Reflex 300mm 所感
癖が強いとわかっていて入手したのですが想像以上でした。少なくともこのレンズ一本で一日過ごすのは私には無理です。
ですがサブとして使いこなすことができれば、表現方法が広がりそうな予感のするレンズです。