PS4のメディアプレイヤーをレビュー v01.00版

待ちに待ったPS4のメディアプレイヤー機能が5/16に配信されました。PS4もPS3の様に定番ユニバーサルプレイヤーになることができるのか。DLNAプレイヤーとしてチェックします。

1.インストール

OSに組み込まれていたPS3と違ってPS4版はアプリの一つとして配信されています。ちなみにPS4の「USBミュージックプレーヤー」はFW組み込みでした。
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このため「メディアプレイヤー」を利用するためのFWアップデートは不要で、専用アプリをインストールすることになります。インストール後のサイズは556.5MBと大きめ。HDDを1TBに交換しておいてよかった。
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2.メディアプレイヤーを使ってみる

アプリを起動すると利用可能な「媒体」(USBメモリ/HDD/DLNAサーバ)と、「お気に入り」「最近利用したメディア」が表示されます。後者2つはDLNAサーバ上のコンテンツも利用可能です。
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今回はDLNAサーバ(TwonkyMediaサーバに設定している「サーバ名」)を選択しフォルダを進めます。
標準の「グリッド表示」はPS3等のXMBと違いカーソルを縦横に移動できるため操作性が大幅に向上してます。というか、ようやく普通になったレベルです。「OPTION」ボタンでメニューを開き「リスト表示」に変更すれば・・・
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縦移動だけのGUIに変更できますが、あまりメリットは無さそう。
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再びグリッド表示に戻してコンテンツを選択します。
元々PS3(XMB)用のメニュー構成なのでこの画面ではお伝えできませんが、音楽ファイルと映像ファイルの混在表示 & 閲覧が可能になりました。PS3(XMB)はミュージック/ビデオのメニューからそれぞれDLNAサーバを選択しコンテンツを表示する方式だったので不便だったんですよね。
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3.オーディオプレイヤーとしての使い勝手

私の環境だけかもしれませんがDLNAサーバ経由でMP4(AAC)で読み込みに1分くらい掛かる症状が起きています。このMP4はPS3でCDからリッピングしたものなので相性は悪くないはず。試しに同じファイルをUSBメモリから再生するとこの場合は瞬時に再生されます。ただし制約があり、再生可能なファイル名は「m4a」のみ。mp4は非対応、aacは表示すらされません。また対応フォーマットにないので仕方ないのですが、WMAを再生できないのは痛いです。PS3で再生可能なフォーマットには対応していて欲しかった。
もう1点気になったのがカーソルを移動する際の効果音。PS3にも効果音はありましたがカチッという音なのであまり気になりませんでした。一方PS4はピコッと邪魔になるタイプの音。デフォルトでは効果音の音量が大きいので気になります。

4.ユニバーサルプレイヤーとして

h.264でエンコードした動画を選択すると15秒程度読み込み時間が発生した後に再生が始まります。PS3は瞬時に再生していたのでここも残念なポイント。再生可能なフォーマットも減少しているので使い勝手はここでも落ちています。
DLNAクライアントとしての機能はPS3と同じDMP(DLNA1.0)なので進化なし。

5.音質について

光デジタル出力でRDA-520に出力しますが、とりあえず鳴っているだけな感じの音。面白くなくも感動もない音。恐らく「メディアプレイヤー」というアプリとしてOS上で動作しているため特別なチューニングはされて無いと思われます。PS3比でファンが煩くならないメリットはありますが、あえてPS4をメディアプレイヤーとして使う必要はなさそう。

6.総評

現時点のv01.00では機能・音質共にPS3の後継機と呼べないレベル。音質の改善は難しくても対応フォーマットの拡張は可能なはず。SCEが継続的にアップデートで改善してくれることを期待するしかありません。