RYZEN 7 1700 OC検証 メモコン性能とVIDの関係

RYZENの手探り感が本当に楽しい今日この頃。この感覚はDuron600MHz@900MHzの頃を思い出します。そんな中ちょっとした発見がありました。

発見の発端 DDR4-2400がDDR3より遅いかも?

Radeon Ramdiskが好きなのでRYZENでも利用しています。
A10-6800K(DDR3-2133)とRYZEN(DDR4-2400)のどちらがメモリ速度が速いのだろうかとATTOでベンチを取って比較してみたところ、512~128KBが遅くなり、256KB以降が抜群に高速化していました。

RYZEN 7 1700 クロック不明 / DDR4-2400

今回の検証を意識する前に取得したベンチ結果なのでCPUクロックは控えていませんでした。

A10-6800K 4.6GHz / DDR3-2133

RYZENと比較するために、1月ごろに取得したATTOの結果がこちら。5GB/sが限界のようです。

最初はDDR4特有の高レイテンシが原因では?考えていました。4KBが激遅なのではRAMDISKの廃止も検討せざるを得ません。とは言っても早急な結論はもったいないのでとりあえずDDR4-2133でベンチを回してみたところ、意外なデータが取れました。

RYZEN 7 1700 DDR4-2133 デフォルト設定

これがRYZEN 7 1700とDDR4-2133のデフォルト設定でのベンチ結果です。

4KのWRITEが4倍位に高速化しています。これはRYZENのDDR4-2400が遅くてDDR4-2133が速いということなのかも?

RYZEN 7 1700 3.5GHz デフォルト電圧 DDR4-2133

次にAMD Ryzen Masterを使って今後常用する予定の3.5GHzにオーバークロックしベンチを回してみたところ、メモリ速度は変わらないのにデフォルト設定よりも5~10%ほど速度が低下してしまいました。

考えられる原因は、CPU(メモコン)のチューニング不足か、OCにより電力の大半がCPUにまわされた結果、メモコンが不安定になったのか・・・。A10-6800Kの頃にも同じような挙動があった気がしたので、極端な検証をしてみました。

RYZEN 7 1700 3.9GHz VID1.40V DDR4-2133

この石の常用最大クロックである3.9GHzにOCし、VIDを1.4Vに昇圧してベンチを回した結果がこちら。

RYZENのデフォルト設定と比較すると、全体的に高速化しているようです。

RYZEN 7 1700 3.9GHz VID1.55V DDR4-2133

最後にAMD Ryzen Masterでの設定上限1.55Vに昇圧してみます。

VID1.40Vよりもさらに高速化されていました。この結果は同じDDR4-2133とは思えないほど。

まとめ

RYZENのデフォルトクロック & VID 1.55Vも試してみましたがベンチ結果はかわりませんでした。ということは、オーバークロックする場合はVIDに余裕を持たせないとメモリ性能が低下するようです。

当たり前すぎることかもしれませんが、OCの常用設定を煮詰める場合はメモリ速度にも注意した方がよさそうです。

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