VPSサーバでWordPressを始めて1ヶ月。このVPSサーバの性格が少しずつ分かってきました。
低負荷時のレスポンスを上げるのはとても大変
CentOS5.0+Apacheで400PV/日くらいのXoopssサイトを運用していたノウハウをつぎ込んでみましたが、レスポンスタイムはまったくといって良いほど影響がありません。
一応Week06の後半から0.4秒ほど改善されているように見えますが、これはWorPressの「001 Prime Strategy Translate Acclerator」プラグインのお陰。
Apache/PHP/MySQLチューニングの効果ではありませんでした。サイト立ち上げ直後の負荷が少ない間は、サーバチューニングに精を出すよりコンテンツを増やすことに労力を注ぐべきでした。もちろんApacheの「mod_cache」などを利用すれば今からでも効果を可視化できるのでしょうがお楽しみは最後にとっておきます。
clamavは重い
無料なのでCentOSのアンチウイルスとして重宝してますがはっきり言ってclamavは重いです。1GBのメモリのうちリアルタイムスキャンをしていないのにclamavが常時10%前後を消費しています。そして定時スキャンが始まると+300MBほど消費しcommitサイズが1GBを超える始末。
clamdの常駐を止めてスキャンするときのみ起動する運用も考えましたがピーク時のメモリ消費量は大して今と変わらないはず。そうなると常駐させるhttpdサービス数を増やすことも出来ないのでclamdは常駐のままが良いのでしょう。
VPSのパフォーマンスはブレが大きい
お名前.comVPSは自分専用のシステムドライブと/dataドライブが割り当てられます。システムドライブは容量が18GBと大きくありませんが平均リード速度が60MB/s位で安定しています。一方の/dataは最高速で600MB/s(リード)くらい出ることもありますが20MB/s(リード)なこともありブレが非常に大きいのが印象的。
恐らく他のVPS利用者のI/O使用率次第なのでしょうがmysqlのDB設置場所にするのは少し心配。遅くても速度が安定しているシステムドライブの方がDB置き場には良い気がします。
SWAPサイズは余り気にしなくて良い
SWAPファイルは足りない物理メモリを補う物ではあるのですが、最近は積極にSWAPを利用して物理メモリを開放しよりメモリを食うサービスに割り当てる挙動になっているとか。実際、SWAPファイルのサイズとhttpingのレスポンスタイムに関係性がなさそう。潤沢にメモリを搭載していればさすがにSWAPは不要だと思いますが、物理メモリ量が1GB~2GBならSWAPさせない設定よりもSWAPを活用してメモリを確保する方が効果的みたいです。